投資に興味を持ち、ネットなどで情報収集をしている人もたくさんいるでしょう。
ただ、ネットで検索を掛けると、
「分散投資」
と言うワードが数多くヒットすると思います。
とはいえ、初心者にはあまりピンときませんよね。
そこでこの記事では、分散投資とは一体何なのか、どうすれば利益を出せるのかという事について、詳しく解説していきます。
分散投資って一体何?
一定の金融商品を、一定のタイミングでドカンと購入することを、集中投資と呼びます。
一方、時間や資金、商品の種類などを配分して投資を行うことを、分散投資と呼ぶのです。
初心者におすすめの理由は?
では、そんな分散投資がなぜ初心者におすすめなのかということについて、詳しく見ていきましょう。
損失を別商品でカバーできる
先程、分散投資をすることでリスクを抑えられると解説しましたが、それがなぜなのかを理解できていない人も多いでしょう。
例えば、Aという商品とBという金融商品を購入した場合、Aという商品が値下がりしても、Bという商品が値上がりしていれば、損失分を相殺することができますよね。
逆に、1つの商品に集中投資をしてしまうと、その商品が値下がりしてしまったら、一気に自分の資産も目減りしてしまう事になるのです。
このようなことから、分散投資をすればリスクを抑えられると言われているのです。
売買タイミングがわからなくても良い
後ほど詳しく解説しますが、分散投資では、商品だけではなく投入する資金も分散します。
もっとも一般的なのは、
- 毎週
- 毎月
という一定のタイミングで積み立てていく手法です。
このように資金を投下するタイミングをずらすことによって、ドルコスト平均法のメリットを享受することができます。
ドルコスト平均法というのは、日々価格が変動する金融商品の購入タイミングをずらして、平均取得金額を下げる投資手法のことです。
例えば、100円の時に買い、そのまま放置すれば平均取得金額は100円です。
しかし、100円の時に買い、90円の時に購入すれば、平均取得金額は95円になります。
これが、ドルコスト平均法なのです。
このように、資金の投下タイミングを一定期間に分散させることにより、購入タイミングがわからなくても、リスクを抑えながらコツコツと資産を積み上げていくことができるのです。
コツコツ利益を積み重ねられる
分散投資では、一気にドカンと稼ぐことは難しいと言われています。
しかし、その分様々な商品を様々なタイミングで購入していくため、コツコツと利益と資産を積み上げることができるのです。
中には、
「長期スパンで資産を形成していきたい」
と考えている人もいるでしょう。
分散投資は、このような考えを持っている初心者投資家にぴったりの手法と言えるのです。
分散投資のコツって何?
とはいえ、分散投資をすれば誰でも100%儲かるというわけではありません。
では、一体どうすれば分散投資で効率的に利益を積み上げていくことができるのでしょうか。
購入する商品を分散する
例えば、
- 株
- 為替
- 不動産
- 債権
というように、それぞれ性質が違う金融商品に投資をすることで、リスクを抑えて利益を積み上げていきやすくなるのです。
投資対象の国を分散する
そして、投資対象の国を分散するということもおすすめです。
具体的には、国内だけではなく、世界中に投資をしていくという事です。
そうすることで、仮に特定の国の情勢が悪化したとしても、別の国の金融商品の利益でカバーできる可能性が高くなるのです。
時間分散をして投資する
先ほども解説したように、分散投資では資金を投下する時間を分散させることが大切です。
投資対象となっている商品の価格は常に変動しています。
そのため、初心者が適当なタイミングで一気に投資してしまうと、価格が高い時に取得する羽目になってしまう事もあるのです。
しかし、少しずつ資金を投下していくことで、平均取得価格を下げることができ、利益を出しやすくなります。
注意点はある?
最後に、分散投資をする上で注意すべきことについて、詳しく解説していきます。
管理が大変になる
特徴が異なる商品に分散投資をする場合、それぞれの価格がどうなっているのか、損益がどうなっているのかを確認する必要があります。
もちろん、目から血が出るほどモニターに張り付いて状況をチェックする必要はありませんが、確認する項目が増えてしまうため、その分手間もかかってしまうのです。
絶対勝てるわけではない
分散投資をしたとしても、間違った方法でやってしまうと、損失を出してしまう可能性があります。
そもそも、投資に「絶対」や「100%」は存在しませんので、注意してください。
短期投資には向いていない
分散投資というのは、長期で利益を積み上げていきたい人に向いています。
中には、
「短期間で数百万円稼ぎたい」
「一気に資産を増やしたい」
と思っている人がいるかもしれませんが、このような人には向いていませんので、挑戦する前に分散投資の特徴をもう一度確認しましょう。
まとめ
分散投資というのは、様々な商品を、様々なタイミングで購入することを指します。
この投資手法を用いることで、リスクを抑えながら、コツコツと資産を形成していくことができます。
ただし、分散投資でも損失を出してしまう事はありますし、短期間で大きな利益を狙うことは難しいので、あらかじめ頭に入れておきましょう。