不動産投資に興味を持っている人の中には、
「J-REITって一体何?」
と思っている人もいるでしょう。
そこでこの記事では、J-REITの特徴や海外REITとの違いなどについて、詳しく解説していきます。
J-REITって一体何?
REITというのは、正式名称を、不動産投資信託と言い、一般の投資家から少しずつお金を集め、そのお金を元に、
- ビル
- オフィス
- マンション
などを買って、運用しています。
そして、そこから得た利益を、投資家に還元しているのです。
こう聞くと、
「じゃあJって一体どういう意味なの?」
と思う人もいるでしょう。
実は、このJというのは、「Japan」の頭文字を取ったもので、日本の不動産投資信託のことを、J-REITと呼ぶのです。
実は、J-REIT以外にも、
- 欧州REIT
- 米国REIT
- アジアREIT
など、様々な種類があるのです。
ただ、J-REITと海外REITの違いは、
「どこで運営されているか」
という事だけですので、そこまで深く考える必要はありません。
J-REITにはどんなメリットがある?
では、そんなJ-REITには一体どのようなメリットがあるのでしょうか。
少額から不動産投資ができる
不動産投資をするとなると、最低でも数百万円から、場合によっては数億円程度の資金が必要になります。
融資などをすれば工面できるかもしれませんが、一般的な投資家からすると、かなり捻出するのが厳しい金額ですよね。
しかし、J-REITを利用することで、数十万円単位の金額で不動産投資をすることができるため、気軽に始めることができるのです。
また、J-REITにもいくつか種類がありますので、それぞれに資金を分散させることができれば、リスクを軽減できると言えます。
ほとんどの証券会社で取り扱っている
J-REITというのは、ほとんどの証券会社で取り扱いがある商品です。
また、ネット証券などでも取り扱いがあるため、購入のハードルが物凄く低いです。
更に、流動性も比較的高いため、
「売りたい」
と思った時にスムーズに換金できるのもメリットと言えるでしょう。
プロに任せることができる
J-REITは、不動産投資信託ですので、資金を投下すれば、後はプロが運用をしてくれます。
基本的に、物件を個人で購入する場合は、最低限の不動産知識がなければなりません。
しかし、J-REITの場合はプロに一任することができるため、不動産の知識がない人でも気軽に始めることができるのです。
J-REITにもデメリットがあるって本当?
ただし、そんなJ-REITにもいくつかのデメリットがあります。
100%高いリターンが得られるわけではない
J-REITというのは、利回りが高いことで有名です。
しかし、これはあくまでも成績が良い場合の話であって、J-REITの場合は大体4%前後の利回りになる事が多いです。
これは、一般的に見ればそこそこの利回りなのかもしれませんんが、海外REITと比べるとそこまで高いわけではないのです。
また、REITの場合は、資産を管理、運用してくれている会社や不動産を管理、運営している会社に手数料を支払う必要があるため、必然的に利回りも低くなってしまうのです。
そのため、これからJ-REITを始めようと思っている場合は、利回りが低くなる可能性があることを頭に入れた上で、慎重に資金を投下していくことをおすすめします。
災害リスクは常について回る
REITに限らず、不動産投資で最も怖いのが、災害リスクです。
他の金融商品に関するリスクの中には、リスクマネジメントにより回避できるものもあります。
しかし、災害に関してはだれも予測することができないため、常に危険と隣り合わせなのです。
また、日本というのは、地震や台風なども起こりやすいと言われていますので、このような災害が起こった場合は、利回りが低くなるどころか、マイナスになってしまう事もあります。
倒産リスク
REITというのは、不動産周りのリスクだけではなく、REITの運営会社が潰れるリスクも存在しています。
仮に運営会社が潰れてしまった場合、所有している不動産が全て売られ、その代金から返金をしてもらえます。
しかし、必ずしも全額戻ってくるとは言えませんので、注意が必要です。
まとめ
J-REITというのは、日本で行われている不動産投資信託のことを指します。
基本的に不動産投資をする時は、ある程度まとまった資金を用意し、専門的なスキルや知識を身に着けておく必要があります。
しかし、中にはこれらのスキルや知識、まとまった資金がないという人もいるでしょう。
そのような人でも、J-REITを活用することで、少額から不動産オーナーになる事ができるのです。
また、様々な商品に分散投資をすることで、リスクを軽減することができるため、効率的に利益を上げやすくなると言えます。
そのため、不動産投資に興味を持っている初心者は、いきなり物件を購入するのではなく、まずはJ-REITから始めてみることをおすすめします。