投資初心者の中には、投資に関する様々な言語に理解ができず、苦しんでいる人もいるでしょう。
ただ、このような用語についての知識を少しずつつけていかないと、スムーズに投資を行っていくことができなくなってしまいます。
特に初心者が覚えておくべきなのが、
「ドルコスト平均法」
です。
この記事では、そんなドルコスト平均法の意味について、詳しく解説していきます。
ドルコスト平均法って一体何?
ドルコスト平均法というのは、同一商品を一定額で定期的に買い続ける投資手法のことです。
例えば、1株1,000円の商品があったとしたら、その商品を一度に何万円分も購入するのではなく、
- 1週間に1株(1,000円)
- 1か月に1株(1,000円)
というように、金額を変えずに一定のタイミングでコツコツ購入していくことを指します。
そうすることで、平均取得金額を下げながら資産を積み上げていくことができるため、利益を出しやすくなるのです。
ドルコスト平均法のメリットは?
では、そんなドルコスト平均法には、一体どのようなメリットがあるのでしょうか。
長期投資なら負けにくい
ドルコスト平均法は、長期投資に最適と言われています。
特に20年以上積み立てをすることで、高確率で利益を出せるといわれているのです。
その理由は、20年のスパンがあれば、下落している相場が回復する場面に出会える可能性が高くなり、利益が出ている状態で売却しやすくなります。
継続投資ができる
投資初心者や投資に失敗する人というのは、常に相場が気になってしまい、ちょっとした値動きにも敏感になってしまうのです。
しかし、これだと正常なメンタルを保つことができず、根拠もないのに売買してしまう可能性が高くなります。
ドルコスト平均法を活用して投資を行うことで、短期間の価格変動に一喜一憂することなく、淡々と積み立てを行うことができ、その結果まとまった利益を上げやすくなるのです。
高値を掴んで大やけどをする可能性が下がる
投資初心者がやりがちなのが、高値を掴むという事です。
例えば、
「上がるかな」
と思って買ったタイミングで価格が下がるというケースは、意外とよくあるのです。
しかし、ドルコスト平均法は、価格の上がり下がりに関係なく、一定間隔で購入をしていきます。
時には高値を掴んでしまう事もありますが、安値で購入できる可能性も十分にありますので、平均取得価格を下げながら、効率的に運用していくことができるのです。
ドルコスト平均法のデメリットは?
このようにたくさんのメリットがあるドルコスト平均法ですが、実はデメリットもあるのです。
チャンスで大きく張ることができない
まずは、チャンスで大きく張れないという事です。
投資で勝つ人というのは、チャンスが来たタイミングで大きく張ることができます。
つまり、大金を投じることができるという事です。
しかし、ドルコスト平均法では、購入資金を変えずに淡々と積み立てていくため、チャンスが来たとしても同じ金額でしか購入することができないのです。
短期投資には向いていない手法
投資に挑戦したいと思っている人の中には、
「短期間で利益を上げたい」
と思っている人もいるでしょう。
しかし、ドルコスト平均法というのは、コツコツと積立をして、平均取得価格を下げながら利益を出す方法ですので、短期間で大きな利益を狙うことは難しいです。
ドルコスト平均法で注意すべきこと
最後に、ドルコスト平均法を活用した投資をする際に注意することについて、詳しく解説していきます。
ドルコスト平均法というのは、確実に利益を出すための手法ではありません。
場合によっては損失を出してしまう可能性もあるのです。
先程、20年以上積み立てれば利益を上げやすいと解説しました。
これについては間違いではないのですが、タイミングによっては20年積み立てたとしても、30年積み立てたとしても損失が出てしまう事もあるのです。
このようなリスクがあるため、ドルコスト平均法で効率的に利益を上げていきたい場合は、分散投資を検討してみることをおすすめします。
特徴が違う商品に分散投資をしつつ、尚且つドルコスト平均法を使うことで、リスクを抑えつつ利益を上げていくことができるでしょう。
まとめ
ドルコスト平均法というのは、一定の商品を一定の購入金額でコツコツ買い増していくことを指します。
そうすることで、平均取得価格を下げながら資産を形成していくことができるため、長期的に見ると利益を上げやすくなるのです。
また、ドルコスト平均法の場合は、購入するタイミングを見極める必要がなく、淡々と積み立てるだけでよいため、初心者でも気軽に始めることができます。
とはいえ、ドルコスト平均法にもいくつかのデメリットがあり、短期間でまとまった利益を出したい人には向いていない手法と言えるのです。
更に、確実に利益を出せる方法でもないため、これからドルコスト平均法を用いて投資をしたいと思っている場合は、今回紹介したことを頭に入れ、正しい知識を身に着けた上で投資に活用していくことをおすすめします。