投資ブームが巻き起こっている現代においては、投資信託に興味を持つ初心者が急増しています。
投資信託というのは、プロに運用を任せることができますし、リスクも比較的小さいため初心者には最適だと言えます。
ただ、投資信託に興味を持っている初心者の中には、
「基準価額って一体何?」
と考えている人もいるでしょう。
そこでこの記事では、投資信託の基準価額の意味について詳しく解説していきます。
正しくは「基準価格」ではなく「基準価額」
投資初心者の中には、
「基準化価格って一体何なの?」
と思っている人もいます。
非常に細かいことなのですが、正しくは「基準価格」ではなく、「基準価額」です。
これは投資における常識ですので、人前で基準価格というと笑われる可能性がありますので、しっかり覚えておきましょう。
基準価額って一体何?
では早速本題に入ります。
投資信託における基準価額というのは、その投資信託の値段を差します。
これは「株価」に非常によく似ていて、毎日変動します。
ご存じの方も多いと思いますが、投資信託は様々な金融商品をセットにして販売しています。
その1口当たりの値段が、基準価額なのです。
基準価額が上下する理由って何?
次に、基準価額が上下する理由について詳しく見ていきましょう。
金融商品の価格変動
まずは金融商品の価格変動です。
投資信託は様々な投資商品を1セットとしているため、それぞれの金融商品の価格が変動するたびに、基準価額も変動します。
配当金や分配金による支出
投資信託の中には、分配金が設定されている物もあります。
分配金の支払日になると、その投資信託を保有している投資家全員に分配を行わなければならなくなり、資産額が一時的に減ります。
これが原因で基準価額が変動するのです。
投資信託で基準価額意外に注目すべきところは?
投資信託を購入する場合は、基準価額をしっかりと確認して、自分に合った商品を選ぶ必要がありますが、確認しなければならないのは基準価額だけではありません。
では基準価額以外に注目すべきなのは一体どのような要素なのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。
信託報酬
投資信託を購入するときには、購入手数料や信託報酬などの手数料が発生してきます。
複数の手数料の中でも、特に信託報酬には目を光らせておきましょう。
なぜなら、投資信託を購入し、それを保有し続けている限りは信託報酬を毎日支払わなければならないからです。
信託報酬によって利回りがぐっと下がるということも珍しい話ではありませんので、利益を最大化したいと思っている場合は信託報酬の額にも注意するようにしましょう。
構成銘柄
それぞれの投資信託で、構成銘柄が違います。
中には株式100%となっている物もありますし、株と債券がバランスよく組み合わさっている物もあります。
構成銘柄によってリスクやリターンの大きさが変わってきますので、自分の投資目的に合った投資信託を探していきましょう。
分配金
分配金が出る投資信託は、一見魅力的に見えます。
ただ、分配金を支払うと基準価額が減ってしまうため、その後の運用成績が落ちてしまうこともあるのです。
このようなことから、目先の利益を負うのではなく、あえて分配金のない投資信託を選んだ方が利益を最大化しやすくなると言えるでしょう。
投資信託を購入するときに覚えておくべきその他の用語
ここまで投資信託に関する様々な用語について解説をしてきました。
ただ、今紹介してきた用語以外にも覚えておくべき用語があるのです。
純資産総額
純資産総額というのは、対象の投資信託の資産総額から運用コストを引き算することで求められます。
この純資産総額を確認することで、その投資信託の人気度を確かめることができるのです。
純資産総額の高い投資信託を選ぶことで、効率的な運用が可能になりますので、利益も最大化できる可能性が高まります。
極端に純資産総額の低い投資信託を選んでしまうと、思うように運動ができなくなってしまい、強制的に換金されてしまうことがありますので注意しましょう。
騰落率とトータルリターン
騰落率というのは、一定期間における基準価額の変動幅を差し、各ファンドのレポートでチェックできます。
トータルリターンというのは、自分が投資信託を購入してから今の段階まで、どれくらい損をしたのか、あるいは得をしたのかを確かめる指標です。
これは、
・時価評価額+分配金合計+手数料を合わせた購入代金
で求めることができます。
比較的難しい指標になり、初心者の中には混乱してしまう人がいるかもしれませんが、少しずつ覚えていくようにしましょう。
まとめ
投資信託の基準価額というのは、現時点での値段という意味です。
これは株価と同じで毎日変動します。
投資信託を選ぶ上で基準価額はとても大切な要素になるのですが、それ以外にもたくさんの重要な用語が存在していますので、最低限今回紹介した用語を頭に入れつつ、自分に合った銘柄を探してみることをおすすめします。