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決算って一体どういう意味?決算期の決め方や何をする時期なのかを解説!

決算とは、企業の納税額を確定する為に、1年間の 収支を計算し、利益や損失を算出すること

ビジネスや投資に興味を持っている人の中には、

「決算ってどういう意味なんだろう?」

と思っている人も多いでしょう。

そこでこの記事では、決算の意味や決算期の決め方などについて詳しく解説していきます。

今回紹介することを正しく理解することができれば、ビジネスの仕組みがよくわかり、投資においても十分な情報を得やすくなるはずです。

決算って一体何なの?

決算というのは、会社が業績などを書類にまとめて開示することを差します。

決算には、

・月次決算→月に1回
・四半期決算→3か月に1回
・中間決算→中間月で行われる
・本決算→年に1回

という種類があり、本決算が行われる期間のことを「決算月」と呼ぶのです。

決算期ってどうやって決まる?

決算期の決め方については、法人か個人かでも変わってきます。

では、それぞれの決算期の決め方について詳しく見ていきましょう。

法人の場合

法人の場合、

「何月を決算期にしなければならない」

という決まりがありませんので、自由に設定することができます。

多くの企業は3か月を決算期としていますが、明確な決まりがないため、4月にしても5月にしても問題ないのです。

決算期として設定した日にちの次の日から起算して、2か月以内に税金の申告と納税をする必要があります。

個人の場合

個人の場合は、決算期を自由に設定することができません。

基本的には1月から12月が会計期間として自動で設定されてしまうため、2月あるいは3月の決められた日までに確定申告を行う必要があるのです。

このようなことから、個人事業主として活動している人は、今のところ決算について深く考える必要はないと言えます。

ただし、法人成りをした場合は決算について色々取り決めを行わなければなりませんので、頭に入れておくことをおすすめします。

決算の流れとは?

次に、決算を行うための手順や具体的な流れについて詳しく見ていきましょう。

仕分けをまとめる

決算を行う場合は、その期間中に作成した仕分けをまとめる必要があります。

例えば、

・出資を受けた→〇円
・機械を購入した→〇円
・仕入れをした→〇円

というような形です。

上記はかなり簡単な例ですが、その期間中にどれだけお金を使って、どれだけをお金が入ってきたのかをしっかりとまとめることが大切なのです。

決算整理仕訳を作る

仕分けをまとまた段階で、決算書の大本が完成します。

ただ、決算の際には特別な仕分けを行う必要があるのです。

これを「決算整理仕訳」と呼びます。

決算整理仕訳では、

・期末棚卸
・減価償却
・未払費用

などの整理及び仕分けを行っていきます。

試算表を作る

今紹介した、「仕分けの整理」「決算整理仕訳」を行うと、試算表が完成します。

試算表からは、

・資産
・負債
・純資産
・収益

などを読み取ることができます。

決算書を作る

これまでの作業が一通り終了すると、決算書を作成できるようになります。

決算書を作成するときは、先ほど作成した試算書を、

・資産
・負債
・純資産

のグループと、

・費用
・収益

のグループに分けていきます。

この時に注意しなければならないのは、「利益」が記されていないということです。

利益を出すためには、

・収益-諸経費

という計算を行います。

このほかにも、様々な作業や作成書類があるのですが、決算書の作成方法を簡単にまとめるとこんな感じになります。

法人の決算期で多いのは何月?

先ほども解説したように、決算期を3月に設定している企業が比較的多いです。

ただし、外資系企業の場合は12月に設定している所が多くなっています。

企業によって決算期が大きく異なりますので、身近な企業の決算期を調べてみるのも面白いかもしれません。

決算期を決める時に意識すべきことは?

最後に、決算期を決める時に各企業が意識していることについて、詳しく見ていきましょう。

消費税の免税期間

企業は売上高によって消費税を納めなければなりません。

ただ、

「消費税をたくさん収めたい!」

と考える企業はほとんどおらず、多くの企業が少しでも長く消費税の免税措置を受けたいと思っています。

このようなことから、創業日から最も遠い月を決算期として設定することが多いのです。

そうすることで、消費税の免税期間を大幅に伸ばすことができるため、節税効果を得られます。

繁忙期

それぞれの業種によって繁忙期が変わってくるでしょう。

多くの企業はこの繁忙期を避けて決算期を設定しています。

なぜなら、繁忙期に決算を行ってしまうと、売り上げや利益が高くなってしまい納税額が増えてしまう可能性があるからです。

キャッシュの確保

先ほども解説したように、決算を行った次の日から起算して2か月以内に税金を納めなければなりません。

このようなことから、キャッシュが十分に確保できるタイミングを決算期として設定している企業も多いのです。

仮にキャッシュが不足する期間を決算期として設定してしまうと、資金繰りに頭を抱えることになってしまいます。

まとめ

決算というのは、収益や利益率、負債などを書類にまとめて開示する作業のことを差します。

決算を行う期間のことを「決算期」と呼ぶのです。

個人の場合は決算期を自由に決めることができませんが、法人の場合は自由に設定することができます。

ただし、どの企業も適当に決算期を設定しているわけではありませんので、有名な企業の決算期を調べて、

「なぜその期間を決算期として設定しているのか」

を自分なりに考えてみるのも楽しいかもしれません。