初心者におすすめの投資手法に「IPO投資」というものがあります。
とはいえ、投資を始めたばかりの人からすると、
「IPO?」
「英語で言われてもわからないよ・・・」
となってしまうでしょう。
そこでこの記事では、IPO投資の仕組みや、初心者に向いている理由について詳しく解説していきます。
IPO投資ってそもそも何?
IPOというのは、これから上場する企業が、証券取引所の株式を公開することを差します。
そして、株式上場前に投資家に割り振られる株式のことをIPO株と呼ぶのです。
IPO株というのは、公開された後に価格が上昇する傾向にありますので、公開後すぐに売却することで利益を得やすくなります。
初心者に向いていると言われる理由は?
では、そんなIPO投資が初心者に向いている理由について、詳しく見ていきましょう。
手数料が無料
通常、株式投資を行う場合は売買手数料が発生してきます。
売買一回当たりの手数料はかなり低いのですが、何度も取引を行うことにより、手数料がかさんでしまうことがあるのです。
投資初心者の中には、手数料を全く意識せずに投資を行って、
「利益は出たけど、手数料分でマイナスになってしまった」
という状態に陥りがちです。
しかし、IPO株においては売買手数料がかかりません。(価格に含まれている)
株式投資を始めたころというのは、株を売買することに精一杯で手数料まで気を配っていられませんよね?
IPO投資では、手数料のことを気にせず購入できるため、初心者にもおすすめできるのです。
値上がりの可能性が高い
先ほども解説したように、IPO株というのは公開直後に値上がりする可能性が高いです。
これまでの結果を見ても、公開直後に値上がりしたケースが非常に多く、
「抽選に当たれば儲かる」
とまで言われているのです。
ただ、確実に値上がりするというわけではありませんので、値下がりするリスクがあることは頭に入れておいてください。
抽選は無料で行える
IPO株というのは、誰でも入手できるわけではありません。
発行株式数があらかじめ決められているため、ほとんどの場合は抽選となります。
この抽選については、誰でも無料で申し込むことができるため、リスクが発生しないのです。
ただし、申込日を1日でも過ぎてしまうと、公開までその株を購入できなくなってしまいますので注意しましょう。
初心者が覚えておくべき注意点
次に、IPO投資に挑戦する初心者が覚えておくべき注意点について、詳しく見ていきましょう。
損失が出ることもある
先ほども解説したように、IPO株というのは公開直後に値上がりする可能性が非常に高いのですが、場合によっては値下がりする可能性もあります。
初心者の中には、
「IPO投資をすれば絶対勝てる」
と思っている人もいるようですが、このような考えでIPO投資を行ってしまうと、思わぬ損失を出してしまうことがありますので注意が必要です。
落選の可能性が高い
IPO投資というのは、比較的高確率で利益を出せますし、初心者にとってもわかりやすい仕組みとなっています。
このようなことから、申し込む人が殺到してしまい、倍率がかなり高くなってしまう可能性があるのです。
初心者の中には、落選したからと言って公開直後の株式を大量に購入してしまう人がいるのですが、これもかなり危険です。
なぜなら、IPO株が公開されると、抽選に当たった人が一気に売り注文を仕掛けます。
そうすると株価が下落してしまいますので、損失を出してしまう可能性があるのです。
初心者のうちは、このような価格変動の背景を事前に予測できないこともありますので、抽選に外れてしまった場合は、しばらくその株に手を出さないことをおすすめします。
低資金では中々難しい
IPO投資を行うためには、比較的まとまった資金を用意する必要があります。
基本的には100株単位の取引となり、公募価格が5,000円の場合は×100株の50万円が必要になるのです。
また、申し込んでいる最中はその資金の利用が制限されてしまうため、軍資金が減ってしまう可能性があります。
50万円の資金しか用意していない人が、50万円分のIPOに申し込みをした場合、抽選結果が出るまでは50万円を動かすことができません。
つまり、追加で資金を用意しなければ、他の銘柄を購入できないということです。
IPOに挑戦する場合はあらかじめ余裕を持って資金を準備しておくようにしましょう。
まとめ
IPO投資というのは、初心者でも比較的始めやすく、利益を出しやすいという特徴があります。
ただし、全ての投資家が保有できるわけではなく、抽選に当たらないと株式を割り当ててもらうことができません。
IPOは非常に人気の高い投資ですので、抽選に当たらないことがほとんどです。
また、新規公開されても100%値上がりするとは限りませんので、リスクをしっかりと頭に入れたうえで申し込みをするようにしましょう。