保険会社の存在自体は知っていても、
「何をしている所なのか」
「どうやって利益を上げているのか」
ということについては知らない人も多いですよね。
そこでこの記事では、保険会社の仕組みと利益構造について詳しく解説していきます。
保険会社って一体何をしているの?
保険会社というのは、法律やルールに基づきお客さんに保険を販売したり、保険を開発したりしています。
お客さん一人一人に合った保険を提案し、販売していかなければならないため、非常に専門性が書く責任の重い仕事だと言えるのです。
保険会社にも種類があるって本当?
保険会社にはいくつか種類があり、それぞれで取り扱っている保険や業務内容が異なります。
では一体どのような種類の保険会社があるのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。
生命保険会社
このタイプの保険会社は、
・終身保険
・定期保険
・養老保険
などを取り扱っていて、亡くなった時の保険金や入院時の費用などをカバーするための保険を販売しています。
このような保険を専門用語で「第一分野」と呼ぶのですが、契約期間が10年以上になることも多く、お客さんとの付き合いが親密になりやすいのも特徴の1つです。
損害保険会社
このタイプの保険会社は、
・火災保険
・自動車保険
などを取り扱っています。
このような保険を専門用語で「第二分野」と呼びます。
第一分野の保険と違い、契約期間が1年前後になることも多いです。
種類豊富な生命保険会社
生命保険会社にもいくつか種類があり、それぞれの会社で運営形態や特徴が異なってくるのです。
では、生命保険会社にどのような種類があるのかを詳しく見ていきましょう。
国内生保
国内生保というのは、日本で設立され、国内の資本だけで運営されている保険会社のことを差します。
国内生保というのは、お客さんの自宅を訪問して対面での販売をすることが多く、大型の保険も取り扱っています。
損保系生保
損保系生保というのは、先ほど紹介した損害保険会社のグループ会社として運営されていることが多いです。
以前までは、損害保険会社が生命保険を販売することが不可能だったのですが、保険業法が改正されてからは、損害保険会社も生命保険を扱えるようになったのです。
外資系生保
外資系生保というのは、外国の資本をもとに運営されている生命保険会社のことを差します。
日本の生命保険会社に比べると保険料が安い傾向にありますので、あえて外資系生保で保険を契約する人も多いです。
カタカナ生保
保険の取り扱いを本業としていない会社が運営しているのが、カタカナ生保です。
保険業以外を本業にしている会社にカタカナ名が多いことから、このように呼ばれるようになりました。
カタカナ生保の場合は、ネットで保険を販売していることも多く、気軽に契約を行えるとして人気を集めているのです。
ネット系生保
ネット系生保というのは、その名の通りインターネットを中心に保険を販売している会社のことを差します。
インターネットを活用することで、コストを抑えられるため、それに伴って保険料が安くなるケースもあるのです。
保険会社の主な収益源とは?
保険会社は不測の事態に備えた保険を開発、販売してくれている会社ですので、我々一般市民との距離が近い業種ということもできます。
では、そんな保険会社は一体どのようにして利益を上げているのでしょうか。
代表的な収益モデルをいくつか紹介していきます。
掛け捨て保険
保険会社では、掛け捨て保険を取り扱っていることも多く、これをメインの収益源としている会社もあるのです。
掛け捨て保険というのは、少額の掛け金を積み立てていき、万が一のことがあった時に対応してもらえるという内容になっています。
ただ、契約満了まで特に何事もなかった場合は保険料の返還が行われず、保険会社の収益となるのです。
積立保険
様々な人から人気を集めている「終身積立保険」。
この保険は、生命保険の機能と貯蓄の機能を兼ね備えていて、場合によっては支払った保険金以上の金額が返ってくることもあるのです。
ただし、契約満了前に解約した場合は支払った金額の一部しか返ってこないことがありますので注意しましょう。
この積立保険で保険料が儲かる理由は、「途中契約する人が多いから」です。
例えば、
・離婚をした
・給料が下がって保険料を支払えなくなった
・子供ができて保険料に回せなくなった
などが原因で、元本割れするとわかっていても解約する人が多く、保険会社に利益が残るのです。
まとめ
保険会社と聞くと、セールスマンの雰囲気が強かったり、押し売りの印象が強かったりしますが、保険自体は決して悪いものではありません。
自分に合った保険をよく考えて契約することで、万が一の事態に備えることが可能になるのです。
また、保険会社には様々な種類があり、それぞれで取り扱っている保険も変わってきますので、契約をする際はそれぞれの保険会社をしっかりと比較してみることをおすすめします。