投資から利益が生まれる仕組みには、
・インカムゲイン
・キャピタルゲイン
があります。
とはいえ、投資初心者からすると何を言っているのかさっぱりわかりませんよね。
そこでこの記事では、それぞれの意味や違いについて、詳しく解説していきます。
インカムゲインとキャピタルゲインって何?
では早速、それぞれの意味について、詳しく見ていきましょう。
インカムゲイン
これは、資産を持ち続けることで得られる利益のことを差します。
このようなキャッシュポイントを作れると、自分が何もしていなくても収益が発生する仕組みを作ることができるため、「不労所得」の構築が可能になります。
キャピタルゲイン
これは、持っている資産を売ることによって発生する利益のことです。
キャピタルゲインを得るためには、投資商品をとにかく安く買って、できるだけ高く売るということが大切です。
これに関しては一般的なビジネスの基本原理と何ら変わりがありませんので、理解しやすいでしょう。
2つの収益構造にはどんな違いがある?
では次に、2つの収益構造の違いについて詳しく見ていきましょう。
これから紹介する違いを頭に入れておくことができれば、リスクを最小限にしつつ、利益を最大化できるようになります。
利益の大きさ
キャピタルゲインの場合は、安く買って高く売ることができれば、より多くの売却益を手に入れることができます。
インカムゲインも高額の利益を一度に手にすることは可能なのですが、それには高額な資金を費やさなければならず、ほとんどの場合インカムゲインの方が一度に得られる利益は少なくなるのです。
利益を受け取れる機会の違い
インカムゲインというのは、基本的に毎回決まったタイミングで得られます。
例えば、
・月に1回
・半年に1回
などです。
キャピタルゲインの場合は、決まったタイミングで利益を得ることができず、利益が発生することすら約束されていないのです。
代表的な投資商品はどっちに分類される?
最後に、代表的な投資商品がどちらの収益に分類されるのかについて、詳しく見ていきましょう。
株式投資
株式投資は、今紹介した2つの方法によって収益を得ることが可能です。
株式を保有し続けることで、配当が定期的に入ってきますし、株式を売買することで、場合によっては売買益を得られます。
なぜ「場合によっては」と解説したかというと、購入した金額よりも安い時に売った場合は損失が出てしまうことがあるからです。
投資信託
投資信託というのは長期運用が基本ですので、インカムゲイン型の投資となります。
ただし、保有している投資信託を売却し、購入した時よりも高値で売れた場合はキャピタルゲインを得ることも可能ですので、最終的には両方の収益を得ることができるのです。
投資信託には、毎月分配型という一見魅力的な商品があります。
毎月分配型の投資信託を購入することで、一定の不労所得を手に入れることができるます。
ただ、毎月分配型には落とし穴があり、自分で投資した金額の一部が返ってくるケースもあるのです。
これはインカムゲインではなく、ただ投資した金額が返ってきただけですので勘違いしないようにしてください。
預金
銀行にお金を預けると、わずかですが利子を受け取ることができますね。
これは銀行にお金を預けているだけで発生する収益ですので、インカムゲインに該当します。
とはいえ、今の利息はまさに雀の涙ですので、銀行にお金を預けて資産運用をしようと考えるのはナンセンスです。
一定の金額を貯蓄として預けている分には問題ありませんが、全財産を銀行に預けてしまっている人は資産の配分をもう一度考え直してみることをおすすめします。
銀行にお金を預けているだけでは、基本的にキャピタルゲインを得ることはできません。
ただし、円をドルに換えたり、他の通貨に換えたりする場合は外貨の売買と同じ行為になりますのでキャピタルゲインを得られる可能性があります。
不動産投資
不動産投資を行う人のほとんどが、家賃による収入を期待します。
つまり、インカムゲインです。
毎月一定の家賃が入ってくれば、何もしなくても収益を手にできたような気になってしまいますが、家賃は銀行振り込みによって入ってきますし、物件の維持にはそれなりのコストがかかります。
このようなことから、一見インカムゲインによる収益をたくさん得ているように見えても、実際は損をしている可能性もあるため注意が必要です。
まとめ
投資初心者の中には、今回紹介した2つの利益構造を正しく理解できていない人もいますが、その状態で投資を始めてしまうと、
「なんでお金が儲かるんだろう?」
というモヤモヤを捨てきれないまま資産運用をすることになってしまうのです。
また、2つの収益ポイントをバランスよく組み合わせることができれば、利益を最大化できるだけではなく、リスクを最小限に抑えることができます。
これから投資を行いたいと思っているのであれば、今回紹介したことをしっかりと頭に入れて慎重に投資対象を選んでいくようにしましょう。