投資に対して不安感を募らせている人の中には、
「ETFならいいかな」
と思っている人もいるでしょう。
確かにETFであれば、あまり投資の知識がない人でも気軽に始めることができます。
とはいえ、間違った知識を持ったまま始めてしまうと損失を出してしまう可能性があるのです。
そこでこの記事では、そもそもETFとは何なのか、おすすめポイントはどこなのかということについて詳しく解説していきます。
ETFってそもそも何なの?投資信託との違いは?
ETFというのは、上場投資信託という意味で、プロにお金を預けて資産を運用してもらう投資スタイルのことを差します。
また、ETFというのは株価指数に連動してい動いているため、気軽に分散投資を行うことができるのです。
ETFと聞くと、投資信託のことだと思ってしまう人もいます。
ETFと投資信託は確かによく似ているのですが、明確にはいくつかの違いがあるのです。
ETFは上場しているのに対し、投資信託は上場していません。
また、取引においてもETFの場合は市場価格にて取引が行われますが、投資信託の場合は基準価額によって取引が行われます。
取引時間もETFの場合は証券取引所に連動しているのですが、投資信託の場合は各販売会社によって異なるのです。
このように、それぞれが少しずつ違う側面を持っているため、投資をする際には注意しましょう。
ETFのおすすめポイントってどれ?
次に、ETFのおすすめポイントについて詳しく解説していきます。
売買のタイミングが自由
投資信託の場合、売買のタイミングが限定されていたり、タイムロスが起こったりしてしまいます。
それに比べてETFは、自分のタイミングでいつでも好きなように売買を行うことができるため、非常に自由度が高いと言えるのです。
更に、その時の値段で購入する成り行き注文や、自分が指定した金額で購入する指値注文などを行うこともできます。
信託報酬が比較的安い
ETFは信託報酬が比較的安く設定されています。
その理由は、信託銀行と運用会社だけに信託報酬を支払うからです。
このようなことから、コストをできるだけ抑えることができるため、安い手数料でETFを販売することができるのです。
一方投資信託というのは、信託銀行と運用会社、それから証券会社にも信託報酬を支払います。
このようなことから、ETFと比べると比較的コストがかかってしまい、投資家から徴収する手数料も高くなる傾向にあるのです。
分散投資ができる
できるだけリスクを抑えて投資を行いたいと思っている人も多いでしょう。
ETFは、少額から様々な銘柄に分散投資が可能となっていますので、初心者でもリスクを抑えて利益を狙うことが可能なのです。
分散投資をすることで、ある銘柄が値下がりしても、別の銘柄の利益でカバーすることができるため、資産を大きく減らしてしまう可能性を下げることができます。
ETFに挑戦する時に注意すべきこととは?
最後に、ETFに挑戦するときに注意すべきことについて詳しく解説していきます。
これから紹介することを頭に入れておけば、投資初心者でも気軽にETFを始められるようになるでしょう。
手数料がその都度発生する
ETFを購入する場合、その都度手数料が発生してしまいます。
投資信託と比べると手数料を安く抑えることができるのですが、毎回手数料がかかってきますので、何度も取引をするとコストだけで損失が広がってしまうことがあるのです。
また、ETFの運用益が出ていたとしても、コストがかかりすぎていると利回りが悪くなってしまうこともありますので注意しましょう。
毎回手動で購入する必要がある
投資信託の場合は、発生した運用益を自動で再投資することができます。
もちろん事前に設定が必要なのですが、この設定さえしておけば何もせずとも分配金などを自動で再投資してくれるのです。
ETFの場合は、分配金を自動で再投資することができません。
こう聞くと、
「買い増すことができないの?」
と感じる人もいますが、そういうことではありません。
ETFで得た運用益を再投資することはもちろん可能なのですが、自動的に行うことができないため、自分で再度買い付けの手続きを行わなければならないのです。
また、ETFは積立投資を行うこともできません。
もし積立投資をしたいと思った場合は、再投資と同じ原理で毎月手動で買い増し続けなければならないのです。
1度や2度の買い増しであれば苦にならないかもしれませんが、毎月となるとかなりの手間になってしまいますので、面倒くさがりの人は注意しましょう。
まとめ
ETFというのは上場投資信託のことを差し、株価指数と連動して運用されています。
そのため、初心者でも気軽に投資を行うことができ、昨今かなりの人気を集めているのです。
ETFと投資信託を一緒だと思ってしまっている人もいるのですが、明確に言うと別物です。
それぞれにメリット、デメリットがありますので、今回紹介したことを頭に入れて、自分に合った方を選んでみることをおすすめします。